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『アラサーがVTuberになった話。サブチャンネル』感想・レビュー
mikuriママとガチ恋ネキのお話が印象的な短編集

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本編では主人公・神坂怜の視点で描かれていたVTuber活動が、
『サブチャンネル』では周囲のキャラたちの視点から描かれます。

1〜3巻までの特典小説に書き下ろしを加えた全22編収録で、読み応えは十分。
本編で気になっていたキャラの素顔や、
本編だけでは見えにくかった裏側に触れられる、シリーズファン向けの一冊でした。

※本記事は作品内容に軽く触れています。未読の方はご注意ください。

目次

『アラサーがVTuberになった話。サブチャンネル』はどんな作品?

『アラサーがVTuberになった話。サブチャンネル』は、本編シリーズのスピンオフ的な短編集です。

主人公・神坂怜だけではなく、妹の神坂雫、イラストレーターのmikuri、
掲示板の名物キャラである駄馬やガチ恋ネキなど、サブキャラたちにスポットが当たっています。

兄がVTuberになるまでの経緯、妹から見た兄の休日、mikuriの過去、
リスナーたちの意外な素顔など、本編では語られなかった側面を楽しめる内容です。

1〜3巻までの特典小説に書き下ろしを加えた全22編収録なので、
本編を追ってきた方ほど楽しみやすい一冊だと思います。

発売日や著者などの作品データを先に確認したい方は、アラサーがVTuberになった話。サブチャンネルからどうぞ。

向いている人

本編のサブキャラをもっと深く知りたい人

本編では主人公の周囲の存在として登場していたキャラたちが、本作では主役になります。

それぞれの視点や内面が描かれるため、気になっていたキャラの掘り下げを楽しみたい方に向いています。

mikuriママのエピソードが気になっている人

本作の中でも特に印象的だったのが、mikuriママと長女にまつわるエピソードです。

親バカな一面とは別の、少し重みのある内容になっていて、本編とは違う角度からキャラの印象が深まりました。

掲示板キャラの素顔を知りたい人

本編でも存在感のあった駄馬やガチ恋ネキのエピソードも収録されています。

掲示板上の反応だけでなく、その裏にいる人物の素顔が見えることで、
本編を読み返したときの印象も少し変わりそうです。

短編をテンポよく楽しみたい人

全22編とボリュームはありますが、1話ごとは短くまとまっています。

サブキャラの日常やちょっとした裏側を次々と読めるので、短編集としてテンポよく楽しみやすい一冊でした。

合わないかもしれない人

本編の続きを読みたい人

本作は本編の続きではなく、サブキャラ視点の短編集です。

神坂怜のVTuber活動そのものの続きを期待して読むと、少し方向が違うと感じるかもしれません。

本編をまだ読んでいない人

サブキャラの素顔や掲示板キャラの話は、本編を読んでいる前提で楽しめる内容です。

登場人物の背景を知らない状態だと、各エピソードの面白さが伝わりにくい可能性があります。

一本の大きな流れのある物語を読みたい人

短編集という性質上、一つの軸で進むストーリーではありません。

まとまった物語を求める方よりも、短いエピソードを少しずつ楽しめる方に向いています。

感想・見どころ

『アラサーがVTuberになった話。サブチャンネル』は、本編とは違う角度からシリーズの世界を楽しめる一冊でした。

タイトルの「サブチャンネル」が示す通り、中心になるのは主人公だけではありません。
本編では神坂怜の視点から見えていた人たちが、
別の角度から描かれることで、シリーズの世界が少し広がって見えました。

特に印象に残ったのは、mikuriママのエピソードです。

本編では親バカなイラストレーターとしての印象が強いキャラですが、この短編集では長女との思い出に触れられます。
軽い掛け合いだけではなく、少し重みのある話になっていて、読んでいて胸に残るものがありました。

このエピソードは、単なる番外編というより、今後の本編にもつながりそうな気配があります。
本編では見えにくかった背景を知ることで、mikuriというキャラへの印象も少し変わりました。

そこから少し雰囲気を変えて楽しめたのが、駄馬とガチ恋ネキのエピソードです。

掲示板の名物キャラとして本編でも存在感のあった2人ですが、その素顔が見えるのはやはり面白いです。
特にガチ恋ネキは本編にも関わっていたため、そちらの続きとして読める点も嬉しいところでした。

掲示板上では名前や反応だけで見ていたキャラに、実際の人物としての背景が加わることで、
本編の掲示板パートも少し違って見えてきます。
こういう補完があるのは、短編集ならではの良さだと思います。

また、全22編というボリュームがありながら、1話ごとがコンパクトにまとまっているのも読みやすかったです。

軽い話、しみじみする話、キャラの意外な一面が見える話など、短編ごとに違った楽しさがあります。
本編のように大きな流れを追うというより、
シリーズの合間にサブキャラたちの裏側を少しずつ覗いていく感覚で読めました。

本編の続きを期待して読むと少し方向が違うかもしれませんが、
シリーズのキャラクターが好きな方なら十分に楽しめる内容です。

主人公だけではなく、周囲のキャラたちにも愛着がある人ほど、読後の満足感は高いと思います。
本編と並行して、あるいは本編の合間に読むのにちょうどいい短編集でした。

まとめ

『アラサーがVTuberになった話。サブチャンネル』は、
主人公ではなくサブキャラたちにスポットを当てた全22編の短編集です。

mikuriママの重みのあるエピソードや、掲示板キャラ・ガチ恋ネキの素顔が見える話など、
本編ファンには嬉しい内容が詰まっています。

一本の大きな流れを求める方よりも、サブキャラの掘り下げや本編の裏側を楽しみたい方に向いている一冊です。

シリーズのキャラクターたちを別の角度から見てみたい方は、手に取ってみてもよい一冊だと思います。

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