『あそびのかんけい』1巻の感想・レビューです。
この記事では、どんな作品なのか、向いている人・合わないかもしれない人、実際に読んだ感想や見どころをまとめています。
彼氏持ちヒロインへの片想い、想いを隠すための嘘、そして登場人物それぞれが抱える秘密。
まっすぐ進まない恋愛模様を楽しみたい人に合いやすい一冊でした。
『あそびのかんけい』はどんな作品?
『あそびのかんけい』は、ボードゲームカフェを舞台にしたラブコメです。
主人公の常盤孤太郎は、高校を中退し、ボードゲームカフェ『クルマザ』で店長代理として働く生粋のボドゲ好き。
そんな孤太郎が想いを寄せているのは、ボドゲにまったく興味がないギャルのバイト・小鳥遊みふるです。
ただし、この恋は最初から一筋縄ではいきません。
みふるにはすでに彼氏がいて、孤太郎はその事実を知ったうえで気持ちを隠し続けることになります。
さらに、想いを誤魔化すために「別に好きな人がいる」と嘘をついたことで、人間関係はより複雑に。
しかも、その好きな人として名前を出した相手にも事情があり、物語はただの片想いでは終わらない空気を作っていきます。
恋愛が一直線に進む作品ではなく、
嘘と秘密を抱えたまま続いていく関係性の揺れを楽しむタイプのラブコメです。
向いている人
- 王道から少し外れたラブコメが好きな人
ヒロインに最初から彼氏がいるという時点で、かなり独特な入り方をする作品です。
わかりやすい恋のレースというより、複雑な立ち位置の中で関係がどう変化していくかを楽しめる人に向いています。 - もどかしい距離感や会話劇を楽しみたい人
この作品は、派手な展開で引っ張るというより、会話や空気感の積み重ねで読ませる場面が印象的です。
気持ちを隠したままやり取りする、少しこじれた関係が好きな人には刺さりやすいです。 - 三角関係や秘密のある人間関係が好きな人
単純に「誰と誰がくっつくのか」だけではなく、それぞれの立場や事情が絡み合っているのがこの作品の面白さです。
恋愛感情だけでなく、嘘をついたことによる居心地の悪さや緊張感も見どころになっています。 - 舞台設定がしっかり活きている作品を読みたい人
ボードゲームカフェという舞台がきちんと作品の空気づくりに活かされています。
会話の距離感や人の集まり方とも相性がよく、普通の学園ラブコメとは少し違う味があります。 - 軽さだけで終わらないラブコメを読みたい人
全体の読み口はそこまで重すぎませんが、キャラクターの背景や心情にはきちんと陰りがあります。
軽妙さの中に少し苦さが混じる作品が好きな人には合いやすいです。
合わないかもしれない人
- ヒロインに最初から彼氏がいる展開が苦手な人
この作品の面白さは、この前提の上に成り立っています。
ここに強く引っかかる場合は、最初から入り込みにくいかもしれません。 - 主人公に強い積極性や爽快さを求める人
主人公が一直線に恋愛へ踏み込んでいくタイプではないため、
ぐいぐい進むラブコメを期待すると少しもどかしく感じる可能性があります。 - 明るく軽快な恋愛コメディだけを求めている人
会話のテンポは軽めでも、内容自体は単純に明るいだけではありません。
秘密や嘘を抱えた人間関係が中心なので、読後感はややしっとり寄りです。 - わかりやすく整理された恋愛模様が好きな人
関係性の面白さが魅力の作品なので、誰がどう動いてどう決着するのかをシンプルに楽しみたい人には少し相性が分かれそうです。
感想・見どころ
『あそびのかんけい』1巻は、彼氏持ちヒロインへの片想いという時点で、かなり独特な立ち位置から始まるラブコメでした。
この設定だけでも十分ややこしいのですが、さらに主人公が気持ちを隠すために別の相手を好きだと嘘をついてしまうため、
恋愛が素直に進まない理由がしっかり作られています。
ただ引き延ばしているのではなく、「そう簡単には動けない状況」そのものが作品の魅力になっていました。
また、ボードゲームカフェという舞台も印象に残ります。
登場人物同士の距離が近すぎず遠すぎず、微妙な関係性を描く場として相性がよく、作品全体の空気にうまく噛み合っていました。
読み味としては、王道ラブコメのような一直線の恋愛よりも、
関係のもどかしさや、会話の中ににじむ感情の揺れを楽しむタイプの作品です。
そのため、派手な恋愛展開を求める人より、少しひねった関係性を眺めるのが好きな人の方がハマりやすいと思います。
主人公や周囲の人物にもそれぞれ事情があり、ただのラブコメで終わらず、今後どこまで秘密や本音が表に出てくるのか気になる1巻でした。
総合すると、素直な恋愛ものより、少しこじれた距離感や嘘のある関係性を楽しみたい人向けの一冊です。
ボードゲームカフェという舞台も含めて、普通の学園ラブコメとは違う雰囲気を出せている作品でした。
次巻はこちら:あそびのかんけい2