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『アラサーがVTuberになった話。4』(4巻)感想・レビュー
いい話が重なり、葵陽葵さんの再登場が嬉しい

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デビューから7ヶ月、ようやく落ち着いてきたと思ったら、相変わらずバタバタは続きます。
元同期が別事務所の公開オーディションに参加するという話が出てきたり、
妹関係の温かい話があったり、葵陽葵さんが再登場してくれたり。
今巻は「よかったな」と思える場面が重なる分、読み終えたあとの満足感が高い一冊でした。

目次

『アラサーがVTuberになった話。4』はどんな作品?

神坂怜としてVTuberデビューして7ヶ月。
炎上も減り、ラジオ出演やゲーム案件など大きな仕事も決まりかけていた矢先、
1巻で解雇された元同期・長谷川氏が別事務所の公開オーディションに参加するという情報が舞い込みます。
案の定、過去の騒動がネットで掘り返されて主人公にまで非難が飛び火。
しかし状況を見かねた柊先輩たちが鎮火のために動いてくれて——。
炎上騒動と並行して、妹関係のいい話や葵陽葵さんの再登場など、
主人公の周囲の人間模様がにぎやかに広がっていく4巻です。

発売日や著者などの作品データを先に確認したい方は、こちらの記事からどうぞ。

向いている人

  • 人間関係のドラマをじっくり楽しみたい人
    今巻では葵陽葵さんが再登場し、主人公周りの関係性がにぎやかになります。
    キャラ同士のやり取りや人間模様の積み重ねを楽しみたい方に向いています。
  • 「いい話」や感情に響くエピソードを楽しみたい人
    妹関係の話を中心に、読み終えたあとに「よかったな」と思えるエピソードが複数あります。
    バタバタした日常の中にこういう場面が入ってくるのが、本シリーズの好きなところです。
  • 先輩キャラが動く場面に熱さを感じたい人
    炎上が飛び火してくる中、柊先輩たちが主人公のために立ち上がってくれる場面があります。
    周囲の存在感が増してきていて、シリーズの人間関係が育っているのを感じました。
  • シリーズを通してVTuber日常ものを楽しんでいる人
    1〜3巻を楽しめた方なら、4巻も同じ肌触りで読めます。
    複数の出来事が積み重なっていく構成はそのままに、今巻は満足できる場面が多めでした。

合わないかもしれない人

  • 1つの軸でまとまった話を読みたい人
    本シリーズ全体に言えることですが、1つの問題が起きて解決するという流れではなく、
    複数の出来事がVTuberとしての日常の中で同時進行していきます。
    軸がまとまった作品を好む方には、少しとっ散らかった印象になるかもしれません。
  • テンポよく一気に読み進めたい人
    日々の配信業務をこなしながらトラブルが進展していくため、解決まで少し時間がかかる構成です。
    サクサク読み進めたいタイプの方は、区切りのつかなさを感じる場面があるかもしれません。
  • VTuber文化や配信者日常ものに興味がない人
    配信・炎上・リスナーの反応・事務所の人間関係が物語の核になっています。
    VTuberや配信者文化に馴染みがない場合は、世界観に入りにくく感じる可能性があります。

感想・見どころ

※本記事は作品内容に軽く触れています。未読の方はご注意ください。

『アラサーがVTuberになった話。4』(4巻)を読み終えて、まず思ったのは「いい話が多かったな」ということでした。

1巻から通して感じているのは、このシリーズは「1つの問題が起きて解決する」という軸がなく、
ひたすらいろいろな出来事が重なりながら進んでいくという構成です。
VTuberとしての日常を描いているからこそ、問題が起きてもすぐ解決されるわけではなく、
日々の配信や業務をこなしながら時期が来たら動いていく。
そのため読んでいると少しとっ散らかった印象を受けることもあるのですが、
それがVTuber活動の日常がリアルに積み重なっていく独特の面白さでもあると思っています。

今巻のあらすじには1巻で解雇された元同期・長谷川氏の公開オーディション参加が挙げられていますが、
実際の印象としてはそこまで大きな存在感はなく、名前が上がりつつ周囲が動いていくという感じでした。
むしろ今巻を読んでいて印象に残ったのは、
炎上が飛び火してきたときに柊先輩たちが鎮火のために立ち上がってくれる場面です。
主人公を支える周囲の存在感が増していて、シリーズの人間関係が育っているのをじんわり感じました。

もう一つの大きな軸は妹関係の話で、こちらがよかったです。
あらすじには含まれていないのでこれ以上は触れませんが、「いい話」として素直に楽しめました。
こういうエピソードが要所に入ってくるのが本シリーズの好きなところです。

そして個人的なメインは、葵陽葵さんの再登場です。
主人公周りをにぎやかにしてくれるキャラで、登場するたびに「いいぞもっとやれ」という気持ちになります。
今後も継続して出てきてくれそうな雰囲気があり、次巻でどう絡んでくるのかが楽しみです。

全体を通してバタバタした構成はいつも通りですが、「よかったな」と思える場面が複数あった分、
読み終えたあとの満足感は高めでした。シリーズを通して読んできた方には、特に楽しめる一冊だと思います。

まとめ

妹関係の温かいエピソード、柊先輩たちが動く熱い場面、葵陽葵さんの再登場と、
読み終えたあとに「よかったな」と感じる場面が重なる4巻でした。
相変わらず詰め込まれた構成ですが、読み終えたあとの満足感は高め。
シリーズを通して読んできた方には特に楽しめる一冊です。次巻への楽しみも十分ありました。

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