皇帝の十三番目の子として生まれ変わった主人公ノア。その能力は“レベル∞”という規格外で、6歳にして他者のスキルを取り込むチートを持っていた——恵まれた生まれと最強の力を手に、彼は仲間を増やしながら頂点を目指していく。
『貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~』は、三木なずなによるGAノベルの転生ファンタジーで、2019年刊行の第1巻です(イラスト:kyo)。「小説家になろう」発でアニメ化もされた人気作です。
生まれながらに強く賢い主人公が、困っている人を助けつつ「格の違い」を見せ、助けた相手や強力な存在を仲間に加えていく——最初から強い主人公の無双と、戦力が積み上がっていく気持ちよさを手堅く楽しめるのが本作の持ち味です。
総合評価 ★3.5|皇帝の十三子に転生した“レベル∞”の主人公ノアが、他者の能力を取り込むチートで仲間を増やし頂点を目指す——最初から強い主人公の無双を手堅く楽しめる、王道俺TUEEE系の第1巻です。
『貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~』はどんな作品?
皇帝の十三番目の子として転生した主人公ノアは、生まれながらに“レベル∞”という規格外の存在。6歳にして他者の能力を取り込めるチートを活かし、困っている人を助けながら強力な仲間や戦力を増やしていきます。
派手なバトルというより、最初から強い主人公が「格の違い」を見せて理不尽をねじ伏せ、その器に人が集まっていく——王道の俺TUEEE系を手堅くまとめた作品です。やがては公平な帝位継承争いを勝ち抜き、皇帝の座を目指していきます。
発売日や著者などの作品データを先に確認したい方は、貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~からどうぞ。向いている人
「最初から強い主人公が、理不尽をねじ伏せる」展開が好きな人
生まれながらに強い&賢い主人公が、困っている人を助けつつ「格の違い」を見せていきます。
「仲間(部下)が増えていく」タイプの無双が好きな人
助けた相手が味方になったり、強力な存在を従えたりして、戦力が積み上がっていくのが気持ちいいです。
アニメで気になったところを、原作で補完・先読みしたい人
1巻はアニメで見た範囲が多めでも、文章ならではのテンポと納得感で楽しめました。「続きが知りたい欲」がちゃんと回復します。
合わないかもしれない人
「弱い状態からの成り上がり」をじっくり味わいたい人
主人公は工夫や行動はしているけれど、スタート地点が強めなので、「底から這い上がる」タイプを期待すると温度差が出るかもしれません。
強い意外性や大どんでん返しを求める人
手堅く気持ちよく進む分、衝撃重視の人には物足りない可能性があります。
帝位継承争い(政治バトル)を1巻からガッツリ期待している人
公式あらすじに「公平な帝位継承争い」が出てきますが、少なくとも1巻では本格的に「争いが始まる感」は薄めで、先の展開の予告に近い印象でした。
感想・見どころ
※本記事は作品内容に軽く触れています。未読の方はご注意ください。
アニメで見た範囲が多めの1巻でしたが、文章ならではのテンポと納得感で素直に楽しめました。ただ、公式あらすじで『王子同士の帝位継承争い』が明言されているぶん、1巻時点だと少し先の展開を先出しされている(ネタバレっぽさ)ように感じる場面も。あとがきでも将来の到達点を匂わせているので、気になる人は『あらすじを薄目で読む』くらいがちょうどいいかもしれません。
転生直後(赤ちゃん)から物語が始まるぶん、できれば主人公の人生を最後まで描き切ってほしいと思えるタイプの作品。そういう長く付き合える成長譚が好きなので、続巻も追っていきたいと感じました。
まとめ
1巻は、「生まれながらに強く賢い主人公が格の違いを見せる気持ちよさ」「助けた相手が仲間になり戦力が積み上がる楽しさ」を、手堅いテンポで味わえる俺TUEEE系の導入巻でした。底から這い上がる泥臭さよりも、最初から強い主人公の無双と人助けを安心して楽しむタイプの一冊です。
最初から強い主人公の無双や、仲間が増えていく展開が好きな人に特におすすめです。大きな意外性や1巻からの本格的な帝位継承争いを求めると控えめに感じますが、転生直後から人生を追っていける安定感があり、続きを追いたくなる第1巻でした。