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『モブ高生の俺でも冒険者になればリア充になれますか? 1』感想・レビュー
向いている人や作品の魅力を紹介

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『モブ高生の俺でも冒険者になればリア充になれますか? 1』の感想・レビューです。

現代にダンジョンが出現し、冒険者という職業が人々の憧れになった世界を舞台にした作品です。

最初は「よくある現代ダンジョンものかな」と思って読み始めましたが、
モンスターカードを使った攻略や、主人公の印象が少しずつ変わっていく流れがあり、
読み進めるほど面白くなっていく一冊でした。

特に、冒険者になる前の主人公には少し引っかかる部分もありましたが、
実際にダンジョンへ挑み始めてからは印象がかなり変わりました。

目次

『モブ高生の俺でも冒険者になればリア充になれますか? 1』はどんな作品?

『モブ高生の俺でも冒険者になればリア充になれますか? 1』は、
世界中に迷宮が出現した現代を舞台にしたダンジョン攻略ものです。

1999年、七の月。
世界にモンスターが湧き出す迷宮が現れ、
そこで得られる貴重な資源を求めて、多くの人が冒険者として迷宮に挑むようになります。

しかし、迷宮に現れるモンスターの中には人類の兵器が通用しない相手もおり、
攻略にはモンスターから手に入るカードの力が重要になっていきます。

主人公の北川歌麿は、自他ともに認めるモブキャラの高校生。
同じような立場だった友人が冒険者になったことでクラスの人気者になったのを見て、
自分も冒険者になればリア充になれるのではないかと考えます。

その結果、歌麿は一回百万円という高額なガチャに人生を賭け、冒険者への道を進み始めることになります。

現代ダンジョンものとしては入りやすい設定ですが、
モンスターカードを使った攻略や、主人公の動機の軽さと努力量のギャップが印象に残る作品でした。

発売日や著者などの作品データを先に確認したい方は、こちらの記事からどうぞ。

向いている人

  • 現代ダンジョンものが好きな人
    学校生活とダンジョン攻略が絡むタイプの作品なので、
    現代社会に迷宮がある世界観が好きな人には読みやすいと思います。
  • モンスターカードや召喚要素が好きな人
    本作では、モンスターを召喚するカードを使ってダンジョン攻略を進めていきます。
    単純に武器で戦うだけではないので、カードの使い方を考える攻略要素が好きな人には合いやすいです。
  • 主人公の成長を楽しみたい人
    序盤の主人公は、正直あまり好印象ではありません。
    ただ、冒険者として行動し始めてからは印象が変わっていきます。
    最初から完成された主人公より、少しずつ成長していく主人公が好きな人に向いています。
  • ダンジョン攻略が始まってからテンポよく読める作品を探している人
    序盤は世界観や設定の説明が中心ですが、攻略が始まってからはかなり読みやすくなります。
    先の展開が気になり、サクサク読み進められる作品でした。

合わないかもしれない人

  • 最初から好感の持てる主人公を求める人
    歌麿は、冒険者になる理由が「学校内の地位を上げたい」「リア充になりたい」という学生らしいものです。
    この動機自体は作品の個性でもありますが、序盤の言動に引っかかる人はいるかもしれません。
  • 現代ダンジョンものに新鮮さを最優先で求める人
    現代にダンジョンが現れる設定自体は、そこまで珍しいものではありません。
    そのため、設定の新しさだけを求めると、序盤はやや既視感を覚える可能性があります。
  • 序盤から一気に盛り上がる展開を期待する人
    最初は舞台説明や主人公の立場を描く部分が多めです。
    ダンジョン攻略が始まってからの方が面白さが出てくるタイプの作品だと思います。

感想・見どころ

※本記事は作品内容に軽く触れています。未読の方はご注意ください。

『モブ高生の俺でも冒険者になればリア充になれますか? 1』を読んでまず感じたのは、
主人公の印象がかなり変わる作品だということです。

正直に言うと、読み始めた段階では主人公にあまり良い印象を持てませんでした。
学校内の地位を上げたい、冒険者になればチヤホヤされるかもしれない、
という動機がかなり前面に出ているため、自分の好みとは少し違う主人公だと感じました。

特に、冒険者になった直後の学校での行動には、少し引っかかる部分がありました。
「冒険者になっただけで周囲から評価されるかも」と期待しているところが、
個人的にはあまり好きになれなかったのだと思います。

ただ、その一方で、冒険者になるための努力量はかなり印象的でした。
本作では冒険者になるために大きな資金が必要で、主人公はそのためにバイトでお金を貯めています。
金額としては百万円ほど必要になるため、軽い気持ちだけでできることではありません。

動機は少し軽く見えても、実際にそこまで準備して行動している点には素直にすごさを感じました。
自分には簡単にはできないことだと思います。

それでも序盤の段階では、主人公を好きになりきれない部分がありました。
ただ、印象が大きく変わったのは、実際に冒険者として行動し始めてからです。

ダンジョン攻略が始まると、歌麿の見え方がかなり変わります。
学校での振る舞いだけを見ていると少し浮ついた印象がありましたが、
冒険者として行動している時は、思った以上にしっかりしているように感じました。

モンスターカードを使って攻略していく流れも面白く、
ただ勢いだけで突っ込むのではなく、状況を考えながら進んでいく部分が良かったです。

最初は「なんとなく好きになれない主人公」だったのに、後半ではかなり印象が良くなっていました。
むしろ、冒険者として成長していく姿を見ているうちに、好きなキャラになっていたのが意外でした。

この変化が、本作の大きな魅力だと思います。

また、現代ダンジョンものとしての設定も読みやすかったです。
人類の兵器だけでは対応しづらい相手に対して、
モンスターから手に入るカードを使って攻略していく仕組みは分かりやすく、
作品に入りやすい要素になっていました。

単にダンジョンへ潜って戦うだけではなく、
カードをどう使うのかという部分があるため、攻略ものとしても楽しめます。

全体としては、序盤よりもダンジョン攻略が始まってから一気に読みやすくなった印象です。
最初は世界観や主人公の立場を説明する部分もあるため、少しゆっくりに感じるかもしれません。
ただ、そこを越えてからはテンポよく読めました。

総合すると、1巻は
「主人公の印象が、冒険者としての行動を通して少しずつ変わっていく作品」
という印象です。

現代ダンジョンものとしての読みやすさもあり、モンスターカードを使った攻略も楽しめる一冊でした。
最初から主人公に強く好感を持てたわけではありませんが、
だからこそ後半で印象が変わっていく流れが印象に残りました。

次巻も読んでみたいと思える1巻です。

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