『回復術士のやり直し ~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~』は、
月夜涙先生による作品で、イラストはしおこんぶ先生が担当しています。
スニーカー文庫より2017年7月1日に発売された1巻は、
WEB小説サイト「小説家になろう」でランキング1位を獲得し、アニメ化もされた話題作です。
今回は、ネットでの評判をきっかけに本作を手に取った筆者が、1巻を読んだ感想をレビューしていきます。
『回復術士のやり直し ~即死魔法とスキルコピーの超越ヒール~』はどんな作品?
本作の主人公ケヤルは、
回復術士として一人では戦えない無力な存在であるがゆえに、
勇者や魔術師たちに利用され、奪われ続けてきた少年です。
しかしある日、
回復《ヒール》を極めた先にある力に気付いたケヤルは、
世界そのものを再構築し、四年前の時点からやり直すことを決意します。
「これで世界は俺の思い通りになる」と語るケヤルが、
奪われたものを取り返すための復讐《パーティ》を始める物語です。
WEB小説時代から話題を集めていた作品だけあって、
刺激的な展開も多く含まれており、賛否を呼びながらも独特の存在感を放っている1冊です。
向いている人
ネットで話題になった作品の原作が気になる人
アニメ化や過激な内容で話題になった本作ですが、
原作小説ではどのように描かれているのか気になっている人には特におすすめです。
復讐劇としての設定や展開を楽しみたい人
利用され続けてきた主人公が世界をやり直し、
自分を貶めた相手に立ち向かっていく構成は、復讐劇としての面白さがしっかりと感じられます。
過度な描写を求めず、適度な刺激を楽しみたい人
官能小説ほど踏み込んだ内容ではないため、
性的な要素を含みつつも、物語そのものを楽しみたい人にとっては受け入れやすいバランスになっています。
今後の展開や復讐の行方が気になる人
1巻はあくまで物語の入り口であり、
ケヤルがこれからどのように復讐を進めていくのかという今後の展開に期待が持てる内容になっています。
合わないかもしれない人
性的な描写が苦手な人
本作はエロ寄りの要素を含む作品であるため、性的な描写そのものが苦手な人には向かない可能性があります。
シリアスな復讐劇に刺激的な要素が混在することに抵抗がある人
復讐劇としての骨太なストーリーと刺激的な描写が同居している作品のため、
その組み合わせに違和感を覚える人もいるかもしれません。
感想・見どころ
※本記事は作品内容に軽く触れています。未読の方はご注意ください。
筆者がこの作品を読み始めたきっかけは、
はっきりとは覚えていませんが、おそらくネットで話題になっていたことがきっかけだったと思います。
アニメ化されたことに加え、刺激的な描写が話題となり、ネット上で大きく取り上げられていた記憶があります。
そうした評判を見て、原作はどんな内容なのだろうと気になり、手に取ってみることにしました。
実際に読んでみると、内容としては性的な要素が多めで、エロ寄りの作品だと感じました。
とはいえ、官能小説のようにそればかりというわけではなく、物語全体のバランスの中に組み込まれている印象です。
そのうえで強調しておきたいのは、この作品をエロ要素の強さばかりで語ってしまうのはもったいないということです。
利用され続けてきた主人公が、
世界をやり直してでも復讐を果たそうとする展開には、純粋に物語としての面白さがあります。
設定自体もよく練られていて、
ケヤルがどのような力を得て、誰にどう立ち向かっていくのかという流れには引き込まれるものがありました。
性的な描写についても、好みが分かれる部分ではあると思いますが、個人的には許容できる範囲でした。
むしろ、そうした要素も含めて主人公の境遇や心情を際立たせる演出の一つとして機能しているように感じます。
1巻を読み終えた時点では、
ケヤルがこれからどのように行動し、
自分を陥れた相手たちに対してどんな形で復讐を果たしていくのかが気になる仕上がりになっています。
物語の入り口としては十分にインパクトがあり、続きを読みたくなる1冊でした。
まとめ
『回復術士のやり直し』1巻は、
刺激的な要素を含みながらも、復讐劇としての設定や展開そのものに面白さがある作品です。
エロ要素の強さだけで判断するのはもったいない1冊で、
性的な描写にある程度抵抗がない人や、復讐劇の今後の展開が気になる人には特におすすめできます。