『俺は全てを【パリイ】する1~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~』は、
鍋敷によるアース・スター ノベルの異世界ファンタジーで、2020年9月15日に1巻が発売されました。
イラストはカワグチが手がけています。
本記事では、アニメ化をきっかけに原作を読んだ感想として、1巻の見どころやおすすめポイントを紹介します。
『俺は全てを【パリイ】する』はどんな作品?
主人公のノールは、防御技『パリイ』をひたすら磨き続けてきた青年。
ある日、魔物に襲われた王女を助けたことをきっかけに、彼の運命は大きく動き出します。
最低ランクの冒険者でありながら王女の指南役に抜擢されますが、
本人だけが自分の規格外の実力に気づいていないというギャップが見どころの異世界ファンタジーです。
向いている人
クソ真面目で好感が持てる主人公が好きな人
主人公ノールはとても真面目なタイプで、好感の持てる性格をしています。
気取らず誠実に物事へ取り組む姿は読んでいて素直に応援したくなり、
こうした主人公像が好きな人にはまっすぐ刺さる一冊です。
脇役にも優しさが感じられる作品を読みたい人
養成所で指導に当たる人たちが、
赤の他人とも言える主人公に対しても親身に接し、それぞれ別の道を示してくれる場面には好感が持てます。
罵声や心無い言葉が飛び交う作品も多い中で、こうした優しい空気感は読んでいて安心感があります。
すれ違いや勘違いが生む展開を楽しめる人
物語を通して、登場人物同士のすれ違いや勘違いから話が転がっていく場面が多く見られます。
コミュニケーション不足から生まれるもどかしさは、
もう少し話せば解決するのにと思う一方で、
それが物語を前に進める力にもなっており、キャラクターの魅力を引き立てる要素にもなっています。
続きが気になる引きを楽しみたい人
1巻のラストはちょうど続きが気になるところで締めくくられており、
読み終えた後にすぐ次の巻が欲しくなる構成になっています。
区切りの良いところで満足したい人より、勢いよく次に進みたい人に向いている展開と言えそうです。
合わないかもしれない人
キャラ同士の意思疎通の少なさが気になる人
前述の通り、本作はすれ違いやコミュニケーション不足から物語が動く場面が目立ちます。
「もう少し話せばすれ違わずに済むのでは」と感じる場面が多いため、
キャラクター同士のもどかしいやり取りに苛立ちを感じやすい人にとっては、
ストレスに感じる部分があるかもしれません。
1冊で完結する話を求めている人
1巻のラストは大きな区切りというより、次への引きを残す形で終わります。
1冊単位で物語がきれいに完結することを期待していると、消化不良に感じる可能性があります。
続刊を読み進める前提で手に取るのがおすすめです。
感想・見どころ
※本記事は作品内容に軽く触れています。未読の方はご注意ください。
アニメ第1話を視聴したことがきっかけで、原作を手に取りました。
読み始めてまず印象に残ったのは、養成所で指導に当たる人たちの優しさです。
才能がないと判断された主人公に対しても、
見放すのではなく、それぞれ別の道を示してあげる場面には温かさを感じました。
作品によっては心無い言葉が飛び交う展開も多いだけに、この空気感は読んでいて落ち着きます。
こうした周囲の優しさが土台にあるからこそ、主人公ノールの真面目な性格も一層引き立って見えます。
クソ真面目で誠実なタイプのキャラクターは、個人的にもかなり好みで、読み進めるほど応援したくなりました。
一方で、物語が進むにつれて気になったのが、登場人物同士のコミュニケーション不足です。
もう少し話せばすれ違わずに済むのに、と思う場面がいくつもありました。
ただ、これは物語を前に進めるための仕掛けでもあり、キャラクターの魅力を保つ役割も果たしているように感じます。
そのため、もどかしさを感じつつも嫌な気持ちにはならず、
むしろ「次はどう転がるんだろう」という楽しみに変わっていきました。
そして1巻のラストまで読み終えると、まさに続きが気になる終わり方をしています。
1巻だけ読んで満足というよりは、2巻まで読むことでより楽しめる構成になっているという印象です。
1巻だけ購入した方は、ぜひ2巻まで手に取ってみることをおすすめします。
まとめ
『俺は全てを【パリイ】する』は、優しい脇役たちと真面目な主人公が魅力の異世界ファンタジーです。
すれ違いの展開も含めて楽しめる人には特におすすめで、
1巻のラストは続きが気になる引きとなっているため、2巻まで合わせて読み進めるのが良さそうです。