『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 Side Stories』の感想・レビューです。
本作は、特典として収録されていた短編をリライトし、さらに各巻の執筆秘話やSS解説も収めた短編集です。
本編とは少し違う角度から『Dジェネシス』の世界を楽しめる一冊で、
短編ごとの味わいの違いもしっかりありました。
初っ端のホラー寄りの話は意外でしたが、
重たすぎる怖さではなく入りやすく、シリーズを追っている人なら、読んでみて損はしにくい一冊だと思います。
『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 Side Stories』はどんな作品?
『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 Side Stories』は、
『Dジェネシス』の短編8本に加えて、執筆秘話やSS解説も収録されたファン向けの一冊です。
本編を補完するような話だけでなく、少し雰囲気の違う話や、
本編とは少し違う角度の広がりを感じさせる内容まで入っていて、短編集としてかなり幅があります。
特に印象に残ったのは、冒頭のホラー調の話です。
最初は少し驚きますが、重たすぎる怖さではなく、読みやすいテンポで進むので入りやすかったです。
個人的にはこの雰囲気がかなり好きで、続きがあっても読みたいと思える内容でした。
また、猫をめぐる話である「Birds of a Feather」と「黒猫」も印象的でした。
やさしい空気がありつつ、
短編で終わるのがもったいないと感じるくらいで、こちらも次の話が読みたくなりました。
また、本作は短編集でありながら、単なるおまけ話だけで終わらないのも魅力です。
『Dジェネシス』の世界を別の角度から見られるので、
本編を追っている人ほど面白さが増す一冊だと感じました。
派手な巻ではありませんが、ファンなら「読んでおいてよかった」と思いやすい内容でした。
発売日や著者などの作品データを先に確認したい方は、こちらの記事からどうぞ。
向いている人
- 『Dジェネシス』の世界をもっと楽しみたい人
本編の外側にある小さな出来事や、キャラの違った一面を味わえます。 - 短編でいろいろな雰囲気を楽しみたい人
ホラー寄りの話もあれば、やさしい話、少し変化球な話もあり、短編集ならではの幅があります。 - 本編の補足や広がりを感じたい人
単なるおまけではなく、本編につながりそうな話もあって、読後にシリーズ全体が少し広く見えます。 - 特典SSや裏話も含めて楽しみたい人
執筆秘話やSS解説も入っているので、ファン目線ではかなり満足しやすい内容です。
合わないかもしれない人
- 本編のような大きな一本筋の展開を期待している人
短編集なので、長編のような盛り上がり方とは少し違います。 - シリーズ未読の状態でいきなり入りたい人
単体でも読めなくはないですが、やはり本編を読んでいる方が面白さは伝わりやすいです。 - 短編よりも本編の続きを最優先で読みたい人
補完や寄り道の楽しさが中心なので、先の展開だけを追いたい人には優先度が下がるかもしれません。
感想・見どころ
※本記事は作品内容に軽く触れています。未読の方はご注意ください。
この短編集で良かったのは、
「ファン向けのおまけ」で終わらず、一本ごとにちゃんと印象が残るところでした。
最初のホラー調の話は意外性があって、短編集の入りとしてかなり強いです。
びっくりはするものの、怖さを押し出しすぎないので読みやすく、
『Dジェネシス』でこういう味も出せるのかと思わされました。
一方で、「Birds of a Feather」や「黒猫」はやさしさが残る話で、
短い中でもちゃんと気持ちが動くのが良かったです。
特に猫まわりの話は、このまま一話で終えるには惜しいと思うくらいで、続きを期待したくなりました。
また、本作は短編集でありながら、
本編とまったく切り離された小話集ではないのも魅力です。
読んでいると「これ、本編の理解や印象にも少しつながってきそうだな」と感じる部分があり、
シリーズを追っている人ほど面白さが増す一冊だと思いました。
全体としては、
本編の緊張感をそのまま引き延ばすというより、
『Dジェネシス』の世界をいろいろな角度から見せてくれる短編集、という印象です。
派手な巻ではありませんが、
ファンなら「読んでおいてよかった」と思いやすい内容でした。
『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 Side Stories』の購入はこちら
紙書籍/電子書籍はこちら ↓
シリーズまとめ:読む順・各巻リンクまとめ