3巻では、新人デビューをきっかけに先輩として動き始める主人公、先輩たちとのFPS大会、
そしてリスナー視点から描かれる閑話が印象に残りました。
VTuber活動のにぎやかさはそのままに、熱い場面や感情に響く場面まで入ってきて、
現時点では、シリーズの中でも特に「読んでよかった」と感じる巻でした。
バタバタは続きますが、主人公が少しずつ配信者として経験を積んできたのが伝わる一冊です。
『アラサーがVTuberになった話。3』はどんな作品?
『アラサーがVTuberになった話。3』(3巻)は、
デビューから4ヶ月が経った主人公・神坂怜の周囲に、新人VTuberが加わりさらににぎやかになっていく物語です。
今巻の大きな軸は、『あんだーらいぶ』に男女ユニットの新人2人がデビューするところ。
炎上を防ごうと陰ながら動いていた主人公が、思わぬ形で新人女子の東雲愛梨と関わることになり、
さらに新人の相方に関する発言から騒動へと発展していきます。
先輩たちとのFPS大会や、リスナー視点で描かれる閑話も見どころで、
バタバタした日常の中に熱い場面や感情に響くエピソードも加わり、満足感の高い一冊でした。
発売日や著者などの作品データを先に確認したい方は、こちらの記事からどうぞ。
向いている人
- 新人VTuberとの関係性が広がる話を楽しみたい人
今巻では新人が加わり、主人公が先輩としてどう立ち回るかが大きな見どころです。
VTuber同士のつながりが広がっていく様子や、先輩・後輩の距離感が好きな方に向いています。 - 主人公が配信者として成長していく姿を見たい人
ただ騒動に巻き込まれるだけでなく、周囲の空気を読みながら新人を支えようとする場面があります。
1〜2巻と比べて主人公の立ち位置が変わってきたのを感じられる巻です。 - FPS大会のような熱い展開が好きな人
先輩たちとのFPS大会は、チームで戦う緊張感と配信の盛り上がりが合わさった見どころのある場面でした。
VTuberものとしてだけでなく、熱い展開として素直に楽しめます。 - リスナー視点の話や、感情に響くエピソードも楽しみたい人
今巻ではリスナー側の視点で描かれる閑話も入っています。
配信者側のバタバタとは違う温かさがあり、少し泣けるエピソードでした。
こういう場面が好きな人には特に刺さると思います。
合わないかもしれない人
- 新人キャラ中心の展開が苦手な人
3巻は新人VTuberのデビューが大きな軸になっています。
既存キャラを中心に楽しみたい方は、少し雰囲気が変わって感じるかもしれません。 - 炎上やネット上の騒動描写が苦手な人
新人デビューに絡んだ炎上や騒動の描写が今巻でも出てきます。
本作全体のトーンとして重くなりすぎない工夫はされていますが、こうした展開が気になる方は注意が必要です。 - ひとつの話をじっくり追いたい人
新人デビュー、FPS大会、リスナー閑話、新キャラ登場とテンポよく進んでいく構成です。
複数の出来事が詰まっているので、ひとつの流れをじっくり読みたい方には少し忙しく感じるかもしれません。 - VTuber文化や配信者の関係性にあまり興味がない人
配信・コラボ・リスナーの反応・事務所内の関係性が大きな要素になっています。
VTuberや配信者文化に馴染みが薄い場合は入りづらく感じる可能性があります。
感想・見どころ
※本記事は作品内容に軽く触れています。未読の方はご注意ください。
『アラサーがVTuberになった話。3』(3巻)は、シリーズの中でもかなり満足感の高い一冊でした。
今巻は、主人公が「先輩」としての立ち位置で動き始める巻です。
新人2人が『あんだーらいぶ』にデビューするにあたり、主人公は炎上しないよう陰ながら支えようとします。
ただ巻き込まれるだけだった1巻・2巻と比べると、配信者としての経験が少しずつ活かされているのが伝わってきて、
主人公の成長をじんわり感じられました。
それでもやっぱりバタバタした展開になるのが本作らしいですが、その巻き込まれ方がこれまでと少し違う。
そこが3巻の面白さだと思います。
先輩たちとのFPS大会も、個人的に印象深いエピソードでした。
VTuber同士のコラボの楽しさと、
ゲーム大会ならではの緊張感・チームプレイの熱さが合わさっていて、読んでいて自然と気持ちが入ります。
配信者ものとしての面白さに加えて、こういう「勝負」の楽しさもあるのは嬉しい方向への広がりでした。
特に心に残ったのは、リスナー視点で描かれる閑話です。
本作は主人公や配信者側の視点で物語が進みますが、この閑話ではリスナー側の感情が丁寧に描かれています。
神坂怜というVTuberが視聴者にどう届いているのかが伝わってきて、少し泣けました。
バタバタした日常の中にこういう場面が入ることで、作品全体の温かさが増した気がします。
新キャラや新人たちについては、まだ関係性が広がり始めた段階という印象です。
今後どう掘り下げられるかへの期待感を持ちながら読める巻で、次巻への引きも十分でした。
まとめ
先輩になった主人公の成長、熱いFPS大会、泣けるリスナー閑話と、シリーズの中でも特に見どころの多い一冊です。
VTuber活動のにぎやかさはそのままに、感情に響く場面も加わって満足感が高い。
1〜2巻を楽しめた方には特におすすめしやすく、次巻への期待感も十分な3巻でした。
FPS大会の熱さや閑話の温かさが気になる方は、本編で確かめてみてください。
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前巻はこちら:アラサーがVTuberになった話。2