『賢者の弟子を名乗る賢者 4』感想・レビュー
召喚獣たちと挑む、深緑に眠る天魔迷宮
この記事にはアフィリエイト広告を含みます。
★★★★★★★★★★4.0 / 5
※本記事は、前巻までの内容とこの巻の内容に軽く触れています。未読の方はご注意ください。
九賢者の一人・ソウルハウルの足取りを追って、ミラが次に向かったのは深緑に眠る『天魔迷宮プライマルフォレスト』。『賢者の弟子を名乗る賢者 4』は、いるはずのない強力な魔物が現れる森で、召喚術を駆使するミラの冒険を描くシリーズ第4巻です。
りゅうせんひろつぐさん著、イラストは藤ちょこさん。GCノベルズから2015年に刊行された、「小説家になろう」発の異世界ファンタジーです。
総合評価 ★4
目次
『賢者の弟子を名乗る賢者 4』はどんな作品?
主人公のミラは、VRMMO『アーク・アース オンライン』で九賢者の一人・召喚士ダンブルフを演じていたプレイヤー。ゲームが現実になった世界で少女の姿になり、「賢者の弟子」を名乗っています。
国王ソロモンの頼みで続く九賢者探しの旅。死霊術士ソウルハウルの足取りを追うミラが次に向かったのは、深い森に眠る天魔迷宮プライマルフォレストです。
ところがその森では、本来は決して現れないはずの強力な魔物が出没していました。森で暮らす狩人たちは拠点から出られなくなり、身動きの取れないまま追い詰められています。
さらに、精霊誘拐事件の犯人「キメラクローゼン」も姿を現し、ミラは対抗組織「五十鈴連盟」とキメラクローゼンの戦闘に巻き込まれていきます。あちこちへ駆け回る大忙しのミラを、召喚獣たちと一緒に追いかける巻です。
発売日や著者などの作品データを先に確認したい方は、
賢者の弟子を名乗る賢者 4からどうぞ。
向いている人
新しい出会いも、この世界で知り合った人との再会も楽しみたい人
森の手前の村で出会う剣士、森で暮らす狩人たち、精霊を守るために動く組織の人々と、この巻は新しい出会いが続きます。そのうえ旅先では、これまでの巻で知り合った人たちとの再会もあります。
召喚獣がたくさん登場する話が好きな人
公式でも「召喚獣盛りだくさん」とうたわれる巻です。空を行くペガサスに、言葉を話す猫の召喚体ケット・シーと、ミラの召喚獣たちが次々に登場します。
森や迷宮を舞台にした冒険が好きな人
舞台は、大自然に眠る神秘の迷宮と、その周りに広がる深い森。森の奥へ、迷宮の中へと進んでいく冒険が楽しめます。
合わないかもしれない人
見た目と中身のギャップ設定が苦手な人
外見は少女、中身は老賢者を演じてきたプレイヤーという主人公です。このずれが作品の土台なので、ここが苦手だと入り込みにくいかもしれません。
1冊で物語に区切りがつくことを求める人
九賢者を探す旅は、巻をまたいで続いていきます。1冊で話が完結する作品を探している人には向きません。
感想・見どころ
この巻の楽しさは、「ケット・シーと召喚獣たち」「召喚術の見せ場」「懐かしい面々との再会」の3つです。
ケット・シーと召喚獣たち
迷宮で頼りになるのが、言葉を話す猫の召喚体ケット・シー。戦いには向かず、ミラもそれまでは偵察役として呼んでいた召喚体ですが、この迷宮では、ミラもそれまで知らなかった嗅覚の力で探し物を手伝います。ケット・シーの使い勝手の良さは、この巻の良かったところです。
迷宮の入口近くの湖畔では、ペガサスのまわりに小動物たちが集まってくる場面も。希少なウサギ・ピュアラビットを初めて間近で撫でるミラの姿に、森の冒険ののどかな一面が見えます。
召喚術の見せ場
冒頭、森の手前の村の宿で、ミラは術士に憧れる剣士アルフェイルと出会います。召喚術を見せてほしいと何度も頭を下げられ、夕食後、村の訓練広場で召喚してみせると、今度は手合わせを申し込まれることに。勝負を挑んでくるとは、なかなか好戦的な人もいたものです。
そして森の奥では、いるはずのない強力な魔物のせいで、狩人たちが拠点から出られなくなっていました。追い詰められた人たちを前に、ミラは召喚術で何ができるのかを一つずつ見せていきます。召喚術の凄さが伝わる戦いです。どんな召喚体が、どんな場面で呼び出されるのかは、ぜひ本で確かめてください。
懐かしい面々との再会
旅の途中では、2巻で一緒に地下迷宮へ挑んだエメラたちのパーティとも再会します。懐かしい面々に出会い、肩を並べて共闘するところが良かったです。
まとめ
『賢者の弟子を名乗る賢者 4』は、深緑の森と天魔迷宮プライマルフォレストを舞台に、召喚獣たちを連れたミラがあちこちを駆け回る第4巻です。次の旅では陸路での移動も加わるようで、どんな道中になるのか楽しみです。
新しい出会いも、この世界で知り合った人との再会も楽しみたい人に、手に取ってほしい1冊です。
『賢者の弟子を名乗る賢者 4』の購入はこちら
紙書籍/電子書籍はこちら ↓
📚 シリーズの読む順番・全巻まとめはこちら
似た雰囲気の作品はこちら