『【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?』(2巻)感想・レビュー
収益化からダンジョン崩壊まで加速するバズ無双

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★★★★★★★★★★4.5 / 5
『【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?』(2巻)赤城大空(著)/福きつね(イラスト)/小学館・ガガガ文庫 の書影

配信の切り忘れから一夜にして伝説になった、お嬢様系底辺ダンジョン配信者・山田カリン。第2巻では、ついに収益化を達成した彼女の新たな日常が幕を開けます。赤城大空さんによるガガガ文庫のダンジョン配信コメディ(イラスト:福きつねさん/2024年刊行)の続巻です。加工スキルを駆使したお優雅なダンジョン配信や、悲鳴まじりで飛び交うコメント欄・掲示板のツッコミが冴えわたり、1巻から笑いの手数がさらに増した一冊でした。

総合評価 ★4.5|収益化を果たしたお嬢様配信者の規格外っぷりがさらに加速する第2巻。加工スキル配信やコメント欄・掲示板の絶妙なツッコミで笑わせつつ、ダンジョン崩壊という大きな見せ場も用意された、1巻以上に手数の多いバズ系コメディです。

目次

『お嬢様系底辺ダンジョン配信者』はどんな作品?

本作は、ドレス姿でダンジョン攻略に挑むお嬢様系配信者・山田カリンを主人公にしたコメディです。1巻では、配信を切り忘れたまま迷惑系配信者をボコってしまった一部始終がアホ程バズり、底辺だったカリンは一夜にして伝説の配信者になりました。第2巻では、バズの勢いのままについに収益化を達成します。記念すべき初回の収益化配信には、カリンが憧れるセツナお嬢様が登場する人気作品の原作者・もちもちたまご先生が現れます。一方で、カリンをバズらせるきっかけとなった迷惑系配信者も、虎視眈々と彼女を狙っていました。ダンジョン探索と配信文化を掛け合わせ、陰湿さのない軽快なノリで一気に読ませるバズ系エンタメの続巻です。

発売日や著者などの作品データを先に確認したい方は、【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう 2 けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?からどうぞ。

向いている人

1巻のテンポの良さを気に入った人

軽快なノリとサクサク読める心地よさは本巻でも健在です。1巻を楽しく読み終えた人なら、そのまま同じ温度感で続きを味わえます。

コメント欄や掲示板のツッコミで笑いたい人

配信画面のコメントや掲示板パートのノリの良さは、本作最大の魅力のひとつです。物語の外側から絶え間なく飛び交うツッコミで笑いたい人にぴったりです。

ダンジョン探索×配信の組み合わせを楽しみたい人

加工スキルを使ったお優雅ダンジョン配信など、探索と配信を掛け合わせた見せ方が今回も新鮮です。両方の面白さを一冊で味わいたい人に向いています。

規格外の主人公が無双する痛快さを味わいたい人

本巻では、笑いだけでなくカリンの実力の一端も少しずつ見えてきます。とんでもない力でまわりを圧倒していく痛快さが好きな人にも刺さります。

明るくストレスなく読めるコメディが好きな人

陰湿さや嫌な空気がなく、終始コミカルに話が進みます。気軽に笑えるエンタメを探している人におすすめです。

合わないかもしれない人

シリアスで緊張感のあるダンジョン攻略を求める人

探索シーンはありますが、緊張感よりもコミカルさが前に出ています。シビアな攻略ものを期待すると、方向性が違って感じられるかもしれません。

配信文化やネットのノリが苦手な人

バズやコメント欄のノリが物語の下敷きになっています。そうしたネット文化のテンポにピンとこないと、笑いどころが伝わりにくいかもしれません。

重厚なドラマや読みごたえを最優先する人

終始軽快なノリで進むため、じっくり読ませる重厚な物語を求める人には、軽く映ることがあります。

感想・見どころ

※本記事は作品内容に軽く触れています。未読の方はご注意ください。

1巻で完全に心を掴まれた勢いのまま2巻へ進みましたが、今回も期待を裏切らず、何度も声を出して笑わせてくれました。収益化を達成したカリンの新しい日常が描かれる序盤から、相変わらずのマイペースぶりが全開で、それを受け入れてしまっている周囲も含めてどこかおかしいんです。

その笑いをさらに増幅させているのが、本作の代名詞ともいえるコメント欄と掲示板のノリの良さです。配信の内容そのものよりも、視聴者たちの絶妙なツッコミやあだ名の付け方に笑わされる場面が多く、独特の言い回しが飛び交うたびにページをめくる手が止まりませんでした。

この巻で特に印象的だったのが、加工スキルを使ったお優雅ダンジョン配信です。素材集めから家具作りまでをダンジョン内でこなしてしまう規格外の様子に、視聴者と一緒になってツッコミを入れたくなります。笑いだけでなく、カリンが持つ実力の一端が少しずつ見えてくる構成も面白く、ただのギャグでは終わらせない作りになっていました。

一方で、カリンが憧れる作品の原作者との交流には、コメディの合間にふっと温かさを感じさせる良さがありました。そして終盤には物語が大きく動く見せ場も用意されていて、笑わせるだけでなく次巻への引きもしっかり効いています。1巻から続いていたある因縁にひとつの区切りがつき、新たなトラブルの気配を残して幕を閉じる構成は、続きが気になって仕方がありませんでした。

まとめ

『【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?』(2巻)は、収益化を果たしたお嬢様配信者の規格外っぷりがさらに加速する続巻でした。加工スキル配信のシュールさや、コメント欄・掲示板の絶妙なツッコミで笑わせつつ、ダンジョン崩壊という大きな見せ場でカリンの実力の一端も垣間見せてくれます。笑いの手数が増え、物語も次巻へ向けて動き出す一冊で、1巻のテンポの良さを気に入った人なら間違いなく楽しめる、安定の面白さでした。

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